砂原庸介『分裂と統合の日本政治』

長らく自民党の一党優位性がつづいた日本の政治は、90年代の小選挙区比例代表制の導入によって政権交代が可能性が高められ、実際に2009年には民主党によって政権交代がなされました。ここまでは選挙制度の改革はその目的を果たしたと言ってもいいでしょう。 ところが、2012年に政権を失うと民主党はその勢力を大幅に後退さ…