しどろもどろ

落語のなかに「崇徳院」という噺がある。 いわゆる恋煩いをあつかった噺なのだが、落語のなかで色恋沙汰や艶話をあつかったものは、どちらかというと遊女、女郎相手が多いなかで、この噺では、さる大家の若旦那が清水の茶屋で偶然出会ったお嬢さんにひと目惚れする、というところから噺が始まる。 ぜひに噺家の口から、こ…