久しぶりにピアノを弾いてみた

コロナウィルスのために、長らく老父母に会うことがかなわなかった。その間、母の病は進行し、もはや僕の名前も、僕が息子であることも思い出すことはできない。音楽が好きな母に聞かせようと、久しぶりに実家にあるピアノを弾いてみた。 楽譜がないので、おぼろげな記憶を頼りに、たどたどしく「エリーゼのために」や「ト…