エピローグから、ラスコーリニコフの見た夢 - ドストエフスキー『罪と罰』8

ラスコーリニコフの罪とは何だったろうか?もちろん二人の老婆を殺したという刑法にふれる犯罪はあったろう。しかしドストエフスキーが「罪」として捉えているのはそれでないのは明らかだ。 それはラスコーリニコフの見た夢に現れている。 以下にラスコーリニコフの見た夢の部分を引用する。 先ずは、岩波文庫『罪と罰 上…