ミコライとラスコーリニコフ - ドストエフスキー『罪と罰』16

ところでミコライのほうは、あれがどういう筋書きだったのか、お知りになりたいでしょうな、といっても、私の理解したかぎりということになりますがね。(略)彼は分離派教徒なんですよ。いや分離派というより、たんなる宗派なんですな。彼の一族にベグーン教徒がいましてね。(略)あの連中の一部のものが、「苦しむ」と…