▶ ダニエル・パウル・シュレーバーの『 シュレーバー回想録 ある神経病患者の手記 』( 1903 )を哲学的に考える〈 2 〉

A. 回想録における世界観の展開を読む上で見過ごすべきではないのは、シュレーバーの中で妄想が妄想として記憶されているとしても、回想録において彼は 妄想の記憶以上の事を詳細に語りすぎている のです。回想録を読んだことのない人でも、最初に記した目次を眺めるだけでそれが直感出来るでしょう。そう、そこには言葉が…