▶ ミヒャエル・ハネケの映画『 白いリボン 』( 2009 )を哲学的に考える〈 4 〉

前回 ( 上記 ) の記事の続き。 6章 ハネケが無意識に考える集団的なもの 実は、ハネケが集団的なものの謎めいた不特定性を描いたのは『 白いリボン 』が初めてではありません。彼は既に、『 隠された記憶 ( 2005 ) 』の結末でも、集団的なものの不気味な不特定性を提示しています。学校の出口に溢れる子供たちの集団の左…