読書日記29

米原万里・佐藤優『偉くない「私」が一番自由』を読む。 常々感じるのは、日本はロシアに関する本が欧米のそれより少ないということである。 この方は数少ない、ロシアについて教えてくれる作家の一人である。 「クンデラの物語はにせもの」 という米原氏の発言が印象的である。 それは、クンデラが文学官僚で、他の作家を…