読書日記117

埴谷雄高『死霊』講談社学芸文庫(2003年)を読む。 精神分析家が好みそうな、心理小説と呼ばれるもので、著者は「妄想実験」と呼んでいる。 僕もその妄想に付き合ってみたい。 僕は、この小説が至る本で登場していることから、前々から気になっていた。 池田晶子氏との獄中対話、そして『戦後文学を読む』にも言及されてい…