読書日記370

仲正昌樹『ポスト・モダンの左旋回 増補新版』作品社 (2017年) を読む。 本書は仲正氏が1998-2001年に書いた論考をまとめ、一度出版されたものを再度改稿したものとなっている。 本書によれば、1990年代前半、日本の思想界は閉塞感を抱えていた。 著者の感覚としては、新刊の思想書を読んでも既にどこかで論じられたような…