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なぜ問うとき、答えは遠ざかるのか
人間は生まれたときから問いを発している。「なぜ泣いているのか」と親が問うとき、すでに赤子の声は問いそのものだ。空腹か、痛みか、不安か──赤子は答えを持たないが、問いを投げかける。生は問うことから始まり、死ぬまで問いをやめることはない。だが奇妙なことに、問いを立てれば立てるほど、答えは遠ざかる。哲学者…