やる気ぽいぽ〜い、やめたらええねん

健二の部屋は、敗北の臭気に満ちていた。布団は干されたこともなく、灰色の曇天をそのまま織り込んだように湿り、壁紙には手垢と煤が斑点のように刻まれていた。彼の机には、コンビニのレシートと半分飲み残したペットボトルが、哀れな戦死者の墓標のように散乱していた。彼はそこに腰を下ろし、薄笑いを浮かべながら言う…