「花一つ」

「花一つ」 もうじき雪が解ける 差し込む光が温くなった あいつは死んでしまっただろうか 夏草の匂いがよぎる もうやめろ聞きたくもない 誰も歌なんて求めてない 暖かく暮らしていればいい それでいいそれだけでいいと諭す僕を あいつは笑い飛ばして 信じられないほど下手な歌で 風が吹けば飛ぶような声で いつも一人で歌…