晩期の倭寇と、世界に広がった日本人たち~その⑥ 日本人町と鎖国

東南アジア各地には、イスラム教徒や現地勢力が築いた小規模な王国が幾つかあったが、16世紀初頭からポルトガル人やスペイン人ら西欧勢が交易網の結節点に町を形成、こうした周辺の小王国を滅ぼして植民地化を進めていった。ポルトガルの拠点はマラッカであり、スペインのそれはマニラであった。遅れて参加したオランダ…