根来戦記の世界
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日本中世の構造と戦国大名たち~その③ 尼子氏の場合(上)・構造改革に悪戦苦闘した晴久
前記事で紹介したように、「加地子得分」を代表とする錯綜した権利関係を元に構成された、これまた錯綜した「リゾーム構造」を持つ日本の中世社会。こうした社会の中から、富と武力の蓄積に成功し、権力を持つ者が各地で台頭してくる。後に戦国大名となる者たちである。 土着の開発領主などでいうと、国人層がそれである。…