本願寺の興亡・百姓の持ちたる国編~その⑨ 攻勢から守勢にまわる本願寺、そして実如の死

1506年・永正三年の一向一揆は、概ね失敗に終わった。特に越前における敗退は痛手で、朝倉氏によって一向宗は爾後禁制とされたし、聖地・吉崎御坊も焼き払われてしまった。 朝倉氏は門徒たちの財産を全没収のうえ国外追放、加賀との国境は陸のみならず海路まで封鎖する、という徹底した措置を行ったのである。 越前に…