36.当体蓮華の証得

本門の題目を唱える重要な意義内容として、当体蓮華の証得という『当体義抄』の指南が存する。当体とは、譬喩に対する語である。『玄義』巻七に、蓮華と仏法の譬えについて、一往は譬えによって経題の義を顕すと示される。すなわち権実の法門は、これを説き顕すのが難しいので、譬えを華草の蓮華に借りて経題を標すると述…