もうひとつの「20歳のソウル」斗真の物語③|インスピインカーYou are the Oneー
「部活は入ったの?」 珍しく母親が話しかけてきた。 「なんで?」 聞き返した僕に彼女はぎこちない笑顔で言う。 「市船の吹奏楽って、強いんでしょ。全国レベルで」 なんだよ、気持ち悪いな。急に母親ぶったことを言われても何も響かない。彼女の心の奥にある魂胆にしか興味が湧かない。おそらく、僕が家にいないほ…