永井路子 「美貌の女帝」 による、 無視し得ない 「蘇我系」 の観点|ART AND MOVIE

永井路子 (1925-2023) の長編小説「美貌の女帝」(1985年) は、「沈静婉孌」(ちんせいえんれん もの静かで若く美しい  続日本紀) と讃えられた奈良時代の女帝、元正天皇 (げんしょうてんのう [氷高皇女 ひだかのひめみこ]) を主人公としています。 永井路子はこの作品で従来の通説とは異なった、真逆とすら言える視点…