五人とひとりと学校の怪談|楊 星龍

「なんか隠してるだろ、兄ちゃん」  いきなり俺の部屋に入ってきた佑は、俺の顔を見るなり決めつけた。  何だ何だ。俺が何を隠してると思ってるんだ弟よ。去年までランドセル背負ってたお子様が、いつの間にそんな生意気な口を叩くようになったのか。    どうも、八木真です。  憶えてますか。そう、朝起きたら…