故郷の小さな神社の境内、篝火の前、昔なじみの「友達」と。 ――始まらなかった恋の、行き場に迷った想いの話。|市境前12アール

※本作は、小説家になろうに投稿した小説を転載、修正したものです(https://ncode.syosetu.com/n6346ff/)。  年も明けて日も過ぎた、一月も半ばを迎えたある日のこと。普段は人気のない小さな神社も、その日は、役目を終えたお神札や正月飾りを燃やして宿った神さまを天に帰す、そんな神事が執り行われるためだろう、…