村上春樹の個人主義と、その参考にならなさ|デビット・ライス

  (このエッセイは最初は「村上春樹とわたし」という題名で書いていたが途中で方針転換した。そのため、序盤ではわたしが村上春樹の作品に出会ってきた経緯を書いているが、途中からは別の話題に切り替えて書いている。)  はじめに村上春樹の本に触れたのは中学生のときで、『うずまき猫のみつけかた』というエ…