レズビアンの愛は"してもらう側"から"する側"になったとき変わる|ナミ
立場が入れ替わった、あの日 「うぅ…」 彼女の小さなうめき声が聞こえたとき、わたしは振り返った。いつも颯爽と前を歩く彼女が、力無くうずくまっている。 「えっ、大丈夫?」 声をかけても、彼女は顔を上げられずにいた。 膝を抱える腕の隙間から見えた顔が青白くて、貧血かな、と思った瞬間、私の足は勝手に…