青春へのレクイエム|イール

 いつしか彼を好きになっていた。    彼は少し遠いところを見ていた気がした。彼は俗と交わることを拒んでいる気がした。彼の目には真実が見えている気がした。  彼はいつもぼんやりとしていて、何かを考えているような顔をしていた。その横顔はたまらなく美しい。いまや彼の横顔を思い出せないが、彼の美しさ、彼を…