あなたの名前は|祥子TAROT

その日、私の目の前には懐かしい人がいた。 彼はかつて一緒に働いていた仲間で、私が別の場所へ旅立ってからも変わらずにそこで働いている。 私と彼がいるのは通路の端に椅子とテーブルが置かれただけの簡素な休憩スペースで、そこはちょうど宇宙船の端っこに位置する。 完全にその世界のことを忘れていた私は、観光気…