【一種の小説】小学校の卒業アルバムのために書いた文章|ふちりん(田中太志)

『小学校の思い出』  「サイとゾウではどちらが好きかい。」  と、四年生の時の友達の寺川君にきいてみたら、  「う~ん、ぼくはねえ、サイゾウ君がいいな。」  と、予想もしなかった返事が帰ってきました。ぼくは、寺川君がサイゾウと言ったわけを深く考えてみたけれど、どうせ深いわけはなく、ただサイとゾウをくっ…