#猫を棄てる感想文 いつの間にか戻ってきた「棄てたはずの猫」のこと|fujipon

 この「猫を捨てる』という本を読んでいると、自分の父親のことを思い出さずにはいられなかった。  村上春樹さんが書いているのは、「父親」の部分的な人生と、村上さんとの接点としての「猫を棄てに行った話」などのいくつかの思い出だけでしかない。  長年の確執があって、20年近く顔をあわせることもなかった、な…