〔批評〕倫理と知と自然 / 吉本隆明における「関係の絶対性」(「マチウ書試論」)と「不可避の一本道」(「最後の親鸞」)をめぐって |furuyatoshihiro
古谷利裕 1.「マチウ書試論」 1-1 「マチウ書試論」には様々な層が畳み込まれており、それらが共振する構造となっている。 まず、「マチウ書(マタイ伝)」が先行するユダヤ教の教典のほぼひょうせつであるような内容だということが例を挙げて示されつつも、そこに原始キリスト教とユダヤ教との歴史的な過程における近…