私を射抜いた言葉と(台湾作家邱妙津の言葉)、今になって想い出した記憶(同性の恋人との)|近藤銀河

影に過ぎぬ私ども、あなたども 全世界に錯誤はなく、錯誤は私の脆弱な心霊にあった。 邱妙津が綴ったその文章に射抜かれたのは、2018年5月6日のこと。LGBTsの祭典である東京レインボープライドのデモ行進に参加した帰り、生暖かい風をシャツの内側で受けながら、新宿2丁目の信号で青信号を待っている時のことだった。Ki…