紙の運転手|後藤みわこ
家の前でゆうちゃんちの赤い車から降りたら、ドアを閉める前におじぎをして、いう。 「どうもありがとうございました」 ゆうちゃんのママが運転席で、敬礼みたいに手を上げてくれた。助手席のゆうちゃんは「また月曜にね、サキ」と笑ってくれた。 わたしはにっこりしてドアを閉めると、ゆうちゃんちの車が走り出し、…