放縦|ねこんでるたま
「年をとると情けないもので、体は自在に動かないのに、心のほうは放縦に動きすぎて、あやしげな妄想がそのままことばになって、しまりもなく口に出るものですね。あなたのような不思議なかたのそばでは一段とそれがはげしいらしい。まことにお恥ずかしいことですが」 倉橋由美子『反悲劇』「白い髪の童女」より引用 …