0:古びた写真がまねく終わりの気配|hidden

最近、写真の整理をしている。 年の瀬になにをやっているのか、という気持ちがないではないが、それはまだ継続中だ。 写真というのは、遺品としてはもっとも処理に困るものだと聞いたことがある。 たとえばそれが祖父母のものであれば、故人の生きた証でもあり、それはつまり自分の躰に流れる血のルーツでもあるだろう。…