板書された読みはだれ読みでもない|首藤久義
読解授業では、作品の解釈にかかわる発言を教師が黒板に書きながら、つまり板書(ばんしょ)しながら、話し合いが進むという姿が見られる。授業が終わるころには黒板に読解の経過と結果の記録としての板書が完成する。それが子どものノートに書き写される。そのノートを見ると、そこで生まれた読解の心理過程と結果がわか…