黒沢清論:『回路』(2001年)枠と鏡のシステムと視線の行く先|みのり

監督:黒沢清 「ある日それは何気なく、こんなふうに始まったのです」 映画冒頭のミチ(麻生久美子)のモノローグ。「こんなふうに」とは、彼女の同僚田口(水橋研二)の自殺を指している。田口の家の中に、黒沢監督映画に頻出する半透明のビニールの間仕切りが確認できる。 今回見直して気になったのは、田口の家のPC机…