【令和版】魔女の寄り道(1)|いじわる魔女の猫

「あなた、魔女ですよね?」 あなたは魔女ですかと質問されて、はいそうですと答える人間は存在しないだろう。 「仰る意味がよく分からないのだけれど……」 沼森 美智子は緊張を悟られないよう、平静を装って答えた。 ――確かに美智子は魔女である。 今まで魔女ということを隠して生きてきた。 人前で魔法を使ったこと…