《短編小説》死を肯定する時に見えるもの|そら

 僕は玄関のドアを開ける前にジャケットの埃を払った。  あらかじめ約束していたから、彼女のアパートの鍵はかかっていなかった。 「こんにちは」  僕の声に彼女が目線を上げた  作業中だったらしい。  テーブルの上にはレジンの花びら散っていた。  ピンク、オレジン、レッド。  暖色の柔らかい色合いの。  世…