人肌温感スマートフォン|村田亀餅

 同じ床で、同じ夢を、見るための眠りに落ちたかと思った彼女が、つないでいた手をそっと離した。  不意にてのひらからぬくもりが離れたことで閉じかけていた俺の目も開き、どうかしたのかと隣を見遣ると、夜更けの闇の中スマートフォンの青い光が彼女の横顔を照らし、彼女の眼は一心にその画面に注がれていた。なんな…