(8) 今を生きる|加瀬野 洋二
人は誰も過去を背負って生きている。そればかりか、未来をも背負っているのである。 まだ始まってもいないはずの未来を背負うとはどういうことかと不思議であるが、未来への不安・恐怖・嫌悪などの感情を背負ってしまうのである。過去は変えられないし、宿命だと思い込み背負う。それらは決して軽い荷ではないことが多い…