【開幕レポート】寄せては返す不在と孤独。生と死のあいだの永遠と一日|ミクニヤナイハラプロジェクト『船を待つ』|Kichi_Theatre
慣れ親しんだ吉祥寺シアターの姿はそこにはなかった。常設の客席は撤去され、吉祥寺シアターはだだっ広い空洞となった。空洞には、失ったものを思う寂しさが漂っていた。 それは、本来の姿に還ったという、ただそれだけのことなのかもしれない。私たちが身勝手に意味を与えてきたその空間は、本来はただの空洞だったのか…