【卑弥呼】桃源の霧、鬼道の女王|北河内呑兵衛

景初三年、我ら大魏の使節団は、帯方郡から気が遠くなるような航路を経て、ついに女王の都へと辿り着いた。 そこは、およそ文明の光が届かぬ最果ての地――のはずであった。しかし、目の前に広がる木柵の巨大な城郭と、幾重にも巡らされた監視の目は、ここが単なる蛮族の集落ではないことを物語っている。案内役の倭人は、…