【プロローグ】「犬の看板」探訪記~関東編~|太田靖久|小鳥書房
嫌なことがあって気分が乱れたとしても、それさえできればある程度は気が休まるという習慣を多くの人が持っているのではないか。 甘いものを食べるとか、好きな曲を聴くとか、サウナに入るとか。それらは心身のバランスを保とうと試みるささやかな日常的工夫だろう。 僕の場合、「犬を見る」という行為がひとつそ…