銘柄を覚えることすら諦めてしまったあの日のコーヒー|くみた柑

私の人生において、コーヒーの香りは、様々な記憶のスイッチになる。 本格的なコーヒーの香りの原体験は、小学校の低学年まで遡る。 週に一度通うピアノ教室の一階には、コーヒー豆を焙煎する良い香りが漂う喫茶店があった。 その頃の私はコーヒーを飲んだことがなかったので、その香りは大好きなピアノの先生と結びつい…