ほんとうは怖~い源氏物語(6)|長谷川美智子

桐壷の巻、前半の山場は更衣の母の延々と続く悲嘆の叫び。そして、葬送の場面。更衣は平安時代に正式な葬送の場に定められた鳥辺野の愛宕(おたぎ)で火葬されました。 当時、火葬してもらえるのは上級貴族だけ。高価な材木が必要、木を切り倒して運ぶ人足(労務者)が必要。木を燃やす油が必要。どれも凄い贅沢なことだ…