趣味や音楽、写真、ときどき俳句13-1 松山藩松平定行公と東野、高浜虚子や今井つる女が訪れた茶屋について1|青木亮人
松山出身の高浜虚子が帰省した際、郊外の東野という地を訪れたことがあった。彼は幾つかの文章を書き、句を詠むなどして懐かしがったものだ。 ふるさとの此松伐るな竹伐るな 秋の蚊や竹の御茶屋の跡はこゝ 曼珠沙華故郷の道に踏み迷ひ これらは、作品のみ眺めても句意は取りがたいかもしれない。虚子はなぜ「此…