愛媛新聞「四季録」07 内子の活動写真館|青木亮人

  内子駅を降りると驚いた。駅前に蒸気機関車が鎮座していたのだ。文楽や木蝋などで有名な内子町にあって、漆黒の機関車に出会うとは思わなかった。 案内板によると昭和14年製、旧内子線を昭和45年まで走ったという。鉄道ファンには感無量のひとときで、青空の下で黒光りする機関車を眺めた後、保存地区の方へ向かった。…