第二章 『扉の前で』 P.|U1
プロローグ 「小さな投稿が、扉だった」 珍しく通勤電車の中だった。いつもは自転車通勤。 始発電車の揺れに身を任せながら、私はスマートフォンを握り、ほんの数行の文章を投稿した。 深い決意があったわけではない。 壮大な計画もなかった。 ただ、「試してみようか」という小さな衝動があっただけだ。 投稿ボタンを…