比喩の使い方が、やや過剰であざとい~『私が語りはじめた彼は』(三浦しをん)~|margrete@高校世界史教員

*この記事は、2020年6月のブログの記事を再構成したものです。 大学教授の村川融の周囲にいる人々が村川自身について、あるいは村川と直接の接点がない人々が村川の周囲の人について語るという、短編集形式の長編です。主人公であるはずの村川は、実は一度も登場しません。 私が語りはじめた彼は (新潮文庫) …