【短編小説】忘れて|めち
うちに帰ると、郵便受けに1通の手紙があった。 ウィル宛て。ひっくり返すと、裏には差出人の名前。知らない男だ。 ウィルと付き合って半年ほどになるが、これまで、その名前を見聞きしたことはなかった。 ウィルはまだ帰ってきていない。 確か、今日も彼の帰りが遅い日だったような。カレンダーで再確認する。たぶん外で済…