生活保護とアル中詩人(2)|中田満帆
そもそもなぜ実家をでたのか? おれの場合、極端に父との関係がわるかった。それに中学2年の終わりからは不登校になって、午は家に、夜は公園で過ごすという日々があった。父はおれが幼いころから離れをつくることに熱中していて、その手伝いがいやだった。家のなかで男はおれと父しかいないわけで力仕事は強制だった。 …