地元に友達がいない──川崎ノーザン・ソウル的リアリティ、サミットという「歴史」について|小池真幸
僕は地元に友達がいない。 親が転勤族だったから地元がそもそもない、というわけではない。保育園から大学生まで、徒歩圏内での小さな引っ越しはしたものの、基本的にはずっと同じ街に住んでいた。 いや、「いない」は言い過ぎか。知り合いはいる。いちおう連絡先も知っている。ほんとうに珍しいケースではあったけれど…